OKAYAMA WORK STYLE

吉野内 彩 さんAya Yoshinouchi

2017.12.01

ファジアーノ岡山 チアダンススクール講師
/元NBAチアダンサー

自信なんか無くていい。信念さえあれば。
チャンスとか運も、信念が引き寄せてくれた気がする。

写真:デスクでパソコンを使って仕事中の吉野内さん

ロールモデルとの出会いが
人生を動かした

私がチアダンスと出合ったのは大学2年の時。留学先のアメリカでNBA(北米プロバスケットボールリーグ)を観戦したのがきっかけです。ライブ感あふれる照明や音響、パワフルなダンス。何万人もの観客と一体になって会場を盛り上げるパフォーマンスに、一瞬で引き込まれました。試合後、友人を介してNBA所属のチアリーダーと食事をしたのですが、居るだけで場が華やぐような彼女のオーラにすっかり魅了されてしまって。ダンスや外見だけではなく、立ち振る舞いや会話、笑顔から彼女の素晴らしい人間性が伝わりました。元々体を動かすのが好きで高校・大学とダンス部でしたが、当時はダンスに情熱が注げず物足りない大学生活を送る日々。でもチアを見た瞬間、「彼女みたいになりたい」って強く思ったんです。

写真:パソコンのキーボードをたたく吉之内さんの手元

諦めない心が導いた、夢の舞台。

まずは日本でチアを学ぼうと、帰国後すぐに大阪のプロバスケットボールチームに所属。大学卒業後はOLとして働きながら、チアダンスの経験を積みました。活動は土日の試合に加えて平日にも練習があり、会社員との両立は“ハード”のひと言。試合翌日の仕事は体力的にも辛かったですが、だからといって仕事をおろそかにはできません。当時はチアを好きな気持ちを原動力に、毎日、24時間真剣に過ごしました。またその時に会社の指導係だった先輩がプロ意識の高い女性で、よく怒られながら仕事したのを思い出します。これも巡り合わせなのか、先輩も元チアの経験者。厳しいながらも活動を理解し見守ってくれたことに感謝しています。

写真:NBAでチアダンスをする吉野内さんと仲間たち

チアを始めて5年目、NBAのオーディションに挑戦するため会社を退職、渡米しました。1年目は全然ダメで、2年目と3年目は最終予選で落選。応援してくれる周りの人達の顔を思い浮かべながら自分を奮い立たせましたが、結果を出せないまま3年がたちました。諦めがついた4年目、アメリカ在住の兄の転勤先を訪ねるため渡米することに。たまたまオーディションが開催されていると知り、「もう一度、本当に最後」と心に決めて挑んだところ、結果は合格。区切りを付けた年齢ギリギリの27歳、チアに出合って7年目にしてやっと夢が叶いました。

写真:グラウンドで踊る吉之内さん
写真:子どもたちを指導する吉之内さん

自分の可能性を信じて突き進む

諦めかけても、落ち込んでも、あんなに頑張れたのは、「やっぱり私にはチアしかない」という想いがあったから。例え自信が持てなくても信念さえあれば人は強くなれるし、目標にたどり着けるんだと思います。譲れないものに出合ったら、自分の可能性を信じて全力を注ぐべき。そして今までの自分を超えた時、きっと素晴らしい未来が手に入るのだと思います。
今はファジアーノ岡山に所属し、ダンス講師をしながら岡山でチアの普及に努めています。子どもたちが踊りを覚えた、大きい声で挨拶できたなど、成長が目に見える現場は日々感動の連続。アメリカではチアリーダーは女性の理想像、憧れの的なんです。心身を磨くチア・スピリットを周りに伝えることが、私ができるチア界への恩返し。子ども達にも世界に通用する素敵な人になってほしい、そして私もずっと輝き続けたいです。