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【竹本塾】中小企業が取り組むえき、知識経営への誘い〜ナレッジマネジメントとは〜

成功するナレッジマネジメントのあり方〜ナレッジ(知の共有)〜

「ナレッジマネジメント」とは、個人の持つ「ナレッジ」を組織全体で共有し、有効に活用することで業績を向上させていく経営手法であり、近年、対応を急ぐ企業が増えています。

というのもナレッジマネジメントを浸透させることによって、個人の能力の育成や組織全体の生産性の向上、意思決定のスピード化の実現、業務効率の改善など、その期待される「成果」が思いのほか多いからです。

ただ、多くの企業が取り組んでいるものの、成功例はあまり多くないように聞きます。これは多分に、ナレッジマネジメントの本来の意味を取り違えたり、組織に運用のスキルやノウハウが定着していないことに原因があるからだと思います。

今回は、成功するためのナレッジマネジメントのあり方について、そのポイントを整理してみました。

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近年、組織の中における「仕事」の中身が大きく変わってきています。それは、単に経営環境が変化しグローバル化やネットワーク化が進んできたからということではなく、もっと本質的な部分で仕事に求められるものが変化してきたからです。

特に、ホワイトカラーにおいては仕事のパラダイムシフトが起きており、従来の作業中心の静的な仕事から、動的でかつ今までにない価値を創造する仕事へのシフトが一気に進んできました。端的に言えば、イノベーションを起こし価値を継続的に生み出していける人材こそが、これからの時代、まさに求められています。

そこでキーワードとなるのが、「ナレッジ」です。現代は不確定要素が多く、頼るべき前例(モデル)がないから、戦略的なリーダーシップや自発的な行動がポイントとなってきています。その際の拠り所となるナレッジをあらゆる角度から集め、分析し、判断し、遂行するプロセスを見守りながら結果を出していくといった、いわばプロジェクトマネジメント的なスタイルへと仕事が変わってきました


このように現代はドラッカーが予測した「知識社会」になってきたわけです。「ナレッジワーカー(知識労働者)」は企業に対して単なる労働を提供する者ではなく、ナレッジという生産手段を所有する存在となっている。故に知識社会では、皆がまさにドラッカーの言うナレッジワーカーであることが強く求められているのです。

改めて考えると、ナレッジマネジメントに期待されることは何なのか?それは、メンバーの持つ知識やノウハウを皆で共有し、経営課題を解決するために必要な知識やノウハウを動員して、課題解決を図ることす

また、そのことによって個人が学習すると同時に、組織として課題解決方法を学習するという行為を継続的に繰り返す「学習する組織」へと生まれ変わることにゴールを設定することが重要だと考えます。

株式会社SWITCH WORKS 代表取締役/人材開発トレーナー 竹本 幸史