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第1回 岡山駅前座談会リポート 2017.12.14【前編】
「今とこれからの仕事との向き合い方」

2018.01.25

座談会

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(株)SWITCH WORKSでは、「岡山で働く女性たちを応援したい」という想いから、定期的に座談会を開催することにいたしました。

理由は、多くの働く女性がそれぞれの課題や悩みを抱えながら仕事をしているからです。

「仕事のことで悩んでいるのに相談できる先輩がいない」「仕事は大事だけど家族や家庭とどう向き合えばいいのか」「結婚・出産のタイミングは?」、「仕事と育児を両立できるかな」、「管理職になって欲しいと言われて迷っている」など。

簡単には解決できないことばかりかもしれません。

それでも、似たような悩みや課題を抱える同世代の女性たちと意見交換することで、何か新しい「気づき」に出会えたら、前向きな気持ちになれ、明日から元気に笑顔で仕事に向き合える…。そんなステキなきっかけづくりの場となるよう、私たちはこの座談会を通して働く女性たちをサポートして参ります。

第1回のテーマは「今とこれからの仕事との向き合い方」。

岡山で働く20代~30代前半の女性たち8名にお集まりいただき、おいしい紅茶と「オー・デリス」の焼菓子とともに、カフェのようなリラックスした雰囲気の中で、だれかに聞いてもらいたかった「もやもやした気持ち」を出し合って自分自身の中にある前向きな気持ちへの気づきに出会っていただけました。

ファシリテーターは、(株)SWITCH WORKS 代表取締役 竹本幸史です。

「キャリアって、だれのもの?」

竹本)まず、質問です。みなさんにとって「仕事とは、なんですか?」

入谷さん)仕事は、1日の中で一番大きなウェートを占めていますよね。仕事があるから休みも楽しめる。だから、なくてはならないものだと思っています。

佐藤さん)私にとって仕事とは、お金を稼ぐために必要なもの。労働に対する対価をもらって、生活を豊かにするために必要だと思います。

竹本)では、みなさんにとって、仕事が人生のすべて?

金田さん)すべてではないですね。

竹本)人にはいろんな顔があるものです。僕にも、職業人の顔のほかに、家庭人の顔もあります。どっちかが「嘘の自分」ではなく、どっちも自分です。仕事以外の別の顔も含めて人生=キャリアなんですね。
仕事とどう向き合っていくか。このテーマで考える時、キャリア全体を通してどう向き合っていくか、と考えることって、すごく大事ですよね。
それでは、現在の自分ではなく、「理想の自分」とは、どんなイメージですか?

鈴木さん)自分がやりたいことをやって満足してる状態ですね。

竹本)そのために、どんな目標を立てていますか?

鈴木さん)そうですね。自分のやりたいことをするには、嫌なことも同じくらいすること、かな。

竹本)「こうありたい」という理想をかなえるには、どんな目標を立てて、どう行動するか。その目標と行動が、つながっていることがすごく大事です。ちゃんとつながっていないと目標を達成できなくなってしまいますよね。

ここで、「理想の自分」について考えてみてほしいと思います。私は、本当は「どうありたいんだっけ」? と自分の理想の姿を考えて欲しいのですが、その前に、「Will」「Can」「Must」の3つの視点で自分を深く見つめてみましょう。

「Will」 あなたは、どうしたいのでしょうか。
今の仕事において、あなたが主体者として実現したいことは何? それは、上司から要望されている? 後輩が「そうなってもらいたい」と願ってる?
そして、2~3年後のキャリアは、どうなっていたい?
「こんな仕事をしていたい」「こんなポストについていたい」「自分は将来、こうありたい」という理想像は?

「Can」 自分には、どんな強みがあるでしょうか。
自分の、どんなところを活かしたいと思っている?

「Must」 今の仕事において理想やありたい姿を実現するために、また、2~3年後のキャリアのために、みなさんは今、どんなことを克服しなければならないでしょうか? 悩みや問題は? 課題は何? 課題克服のために、どのような機会を作る必要がある? また、日々の業務の中でどんなことに取り組んでいかなくてはならない?


さあ、あなたは、これの質問にスラスラと答えられますか?

参加者のみなさんは、自分自身の「Will」「Can」「Must」について考え始めました。このあと、二人組になってインタビューをしながら、お互いの「Will」「Can」「Must」を探り出し、自分のありたい姿をイメージしていきます。

参加者のみなさんは、どんな答えを導き出したでしょうか。

「私、ほんとは、どうしたいの?」

さあ、どんな答えが見つかったでしょうか。

「Will」

あなたが主体者として実現したいことは何ですか?
2~3年後のキャリアのイメージは? 2~3年後どうなっていたいですか?

苅田さん)2~3年って、あっという間ですよね。2~3年後、何をしてるかわからないなあ。しっかりする、くらいかな。

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金田さん)目標は、次世代の育成です。だれがやっても一定のクオリティを保てるような仕組みづくりをしたいと思います。ただ、本音は、今の仕事だけでなく、ほかの仕事も経験したいと思っています。転職するということではなく、ボランティアでもいいんです。何か新しいことをやってみたいと思っています。

鈴木さん)後輩たちの相談にのりたいと思っています。将来は、社員の人事を担当したい。理由は、社員それぞれに適切な仕事をしてもらいたいからです。

入谷さん)2~3年後は今以上に専門知識を高めて、後輩の教育をしたいと思っています。

高橋さん)何歳になってもやりたいことを持って生きていきたいです。子供も育てながら働きたいです。

「Can」

活かしたい強みは何ですか? 克服したい課題は何ですか?

佐藤さん)目標を実現するためには、自分一人でなくチームのチカラが必要。情報を共有するために、説明上手になりたいと思っています。

苅田さん)私は今、主任なんですが、次に出世すると職場全体のリーダーになるので、みんなに頼られる存在になりたいです。私の強みは「明るい」こと。後輩のことを考えながら、職場の雰囲気づくりに貢献できることかな、と思います。課題は、後輩たちにきちんと注意できていないこと。そろそろ注意できる人にならないといけないのですが、注意できないんです。

金田さん)自分は「これをやりたい」と思ったら全力でやるタイプなのですが、今は具体的に「したいこと」がない、明確な目標がない状態ですね。

小銭さん)強みは、だれとでも話せること。そして、笑顔。克服したい課題は、コミュニケーション。あの時、コミュニケーションをもっと取れていたら、こうなってなかったと反省することがあるので、コミュニケーションの大切さを痛感しています。日々の業務で積極的にコミュニケーション取っていけば、課題がもっと見えるかなと思っています。

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高橋さん)強みは語学力。でも、自分のスキルがどれくらい通用するのか、実力を確かめたいと思っています。出産後も好きな仕事をしたいから、そのために必要な国家資格の取得を目指して勉強したいです

「Must」

あなたの「Will」をかなえるために、どんな悩み・問題を抱えていますか?

佐藤さん)今より上を目指したいけれど、社内に参考になる環境がいないから、どうすればいいのかわからないんです。

苅田さん)社内に頼る人がいないことです。後輩は私たちに頼ってくるけど、どうすればいいのか判断に困ることが多いです。また、問題を発見できても、いい解決策を発見できない。解決する力もない。つい上司に頼ってしまいます。

金田さん)今の仕事で一杯一杯で、具体的に「したいこと」が見つけられていないことです。明確な目標がないことで、自分を勝手に抑制してしまっているように感じています。

鈴木さん)会社から残業を減らすようにと言われているけど、仕事の量は変わらないんです。時間を作るために効率を上げないといけないのですが、どうすればよいのか…。

小銭さん)仕事中、いつもモヤモヤしています。答えがないんです。言葉にすると「より良い仕事をしたい」のですが、「より良い」って何?…と自問自答を繰り返しています。「これで良かったのかな」と思うことばかり。答えが出るまで何年もかかるのかな、と思います。うまく言葉にできないけど。

田中さん)つい、結婚とかのライフイベントをキャリアと重ねて考えてしまうんですね。社内に女性の管理職がいないので参考になる存在もいない。相談もできない。また、女性の同僚とも、それぞれキャリア設計や、仕事に対する思いがちがうので、足並みがそろわないんです。みんなでどうやって前に進むか。本当は一致団結した方がいいとは思うのですが…。

入谷さん)営業だから、いつも成績や数字が問われる職場なので、勉強することや教育を後回しにしがちです。


二人組でのインタビューを終え、会話がはずむようになり、みなさんの笑顔も増えてきました。

竹本)みなさん、自分の話を聞いてもらって、どうでしたか?

高橋さん)話してみて、初めて、自分にもやりたいことがいろいろあるんだな、と気づきました。言葉にすることで、ぼやっと考えていたことがまとまった、みたいな(笑)。

竹本)じゃあ、ほかの人の話を聞いてみて感じたことは?

田中さん)私は、どの質問にもスラスラとは答えられないと思ったんですね。だから、ほかの人がスラスラ答えたらどうしよう、と不安だったんですが、みんなもなかなか答えられないみたいで、こんなもんなのかな(笑)と安心しました。

竹本)ありがとうございます。自分のことを話すのって、案外、難しいですよね。でも、話すことでイメージが明確になったり、ほかの人の意見を聞いて「そういう考え方もあるんだ」「そういう風にすればいいんだ」と参考になったりすることもありますよね。
私は将来「こうなりたい」から、今の強みや課題はこれ。だから、こんなことに取り組んでいかなきゃならない。

こういう話って、未来の話ですよね。未来の話って基本的に前向きなんですね。でも、実際、未来の話をする機会は、あんまりない。みんながする話って、どっちかっていうと今と過去なんです。怒られる時なんて今か過去じゃないですか? 今、こういうことができてないじゃないか! あの時、できなかった! なんてね。

生活の中での話題のほとんどが、今と過去。だから、ワクワクしないんです。
でも、大事なのは将来や未来。
みなさんは家族やパートナー、職場の同僚や後輩と未来の話をしてるでしょうか。

将来、こうありたいね。そのために、じゃあ、何しなきゃいけない?

ありたい目標に対して、どうするか。これって、建設的ですよね。将来の話をするということは、前向きで建設的なんです。

みなさんも、大切な人や職場の人と先々の話をしてみてください。その時、相手の話をよく聞いてあげること。聞いてもらえたら欲求が満たされるはずです。みなさんも聞いてもらって気持ち良かったはずなんです。
同じことを、同僚や後輩にもしてあげてください。実は話を聞いてあげるだけでも良かったりするんですよ。


参加者それぞれが自分を振り返り、自分の目標や課題、取り組むべきことが見えてきて、みなさんスッキリした笑顔で、お互いを応援する言葉を掛け合っておられました。短時間だけど何かを共有できた、そんな喜びに満ちた雰囲気の中、座談会はいよいよ佳境へ。
同世代の女性みんなに共通する悩みについて考えます。

次回、「未来の話、していますか?」に続きます。