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第4回 岡山駅前座談会リポート 2019.01.19 【前編】「仕事と家庭の両立」

2019.02.08

座談会

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(株)SWITCH WORKSは、「働き方を、変えよう。」をコーポレートメッセージに岡山でイキイキと輝く人や組織を応援する企画を展開しています。その1つ、「岡山駅前座談会」は、交流サロンを会場に、ゆったりとした雰囲気の中、おいしいお茶でくつろぎながら、仕事や結婚、ライフスタイル、子育て、幸せな人生のあり方などについて和やかにお話しできるスペシャルな場です。

 

第4回のテーマは「仕事と家庭の両立」。

 

岡山で働く20代〜40代の男女6名(既婚3名、未婚3名)にお集まりいただき、「仕事と家庭・プライベート」「働き方」「有給休暇の使い方」「上司や後輩とのコミュニケーション」などについて、日頃は言えない悩みや課題の相談もまじえながら、どうすればみんながイキイキと働けるのか、どうすれば改善できるのか、じっくりと話し合いました。

ファシリテーター:(株)SWITCH WORKS 代表取締役 竹本幸史

参加者:

鈴木 美咲さん  20代

IT系企業の技術者で入社2年目、社会人歴2年目。プライベートがないぐらい、残業多めな点が悩み。

田邉 茜さん   30代

入社11年目。小学校1年の女の子と保育園の男の子を育てながら、製造業の企業で総務の仕事を担当。

浦田 真穂さん  20代

大学院卒で入社3年目。出張が多い仕事でも仕事と家庭を両立できるか、また、総務として働きやすい職場環境づくりにも関心あり。

髙原 真奈美さん 20代

社会人歴4年、転職して1年ぐらい。少しずつ仕事を任せてもらえるようになったところ。独身で一人暮らし。仕事と家庭の両立について考えるのは初めて。

佐藤 恭子さん  30代

社会人歴約20年。6歳と1歳の2人の子育てをしながら、自宅テレワークと併用で、週1日ペースで出社。もうすぐ上の子が小学校に入学するので仕事の割合を増やそうかと考え中。

徳永 明彦さん  40代

岡山と福山で3社の社長を兼任。創業31年目に社長就任した岡山の会社は、ほぼ男性だけの会社だったのを、男女比1:1に変革したところ。

♯01 家事、どうしてますか?

 

竹本:今日のテーマは「仕事と家庭の両立」です。最近「働き方改革」という言葉が話題にあがることが増えていますが、では「働き方改革って、誰のため!?」と考えると、実は「個人のため」。それなのに個人は置いてけぼりになっていないでしょうか。そこで、働き方について、仕事と家庭・プライベートの両立について、「どうしていますか?」「どうしたらいいですか?」みたいなところを話し合えたらと思います。

 

浦田さん:結婚されている方にお聞きしたいのですが、仕事もして、家事もしてたら、精神的な余裕がなくなったりしませんか。

田邉さん:結婚生活は幸せで楽しい、と言いたいところですが、共働きの現実は、精神的にも体力的にもギリギリな状態。調子がいい時は、ご飯を作ろうと思うけど、調子の悪い時や仕事で凹んだ時は、「誰か代わりにやってほしい」って思う。そんな時は、お惣菜を買うなどの逃げ道を作っています。

徳永さん:家事の問題って、早く家に帰れたら解決しますか。

田邉さん:私は9時半〜3時の時短制度を活用しています。早く帰れると気持ち的にラクですね。子どもが小学生になっても時短制度を適用してくれて、家庭優先という条件を聞いてくれている会社には感謝しています。そうやって日頃は早く帰るから、余裕のある時は残業して5時、6時まで働くこともあります。

佐藤さん:3時だといいですね。時短制度がある会社でも5時が多いけど、保育園にお迎えに行って帰ると6時になるから。

浦田さん:帰りづらくないですか。

田邉さん:すごく忙しい日は帰りにくい。だから、「この日に出てくるから、今日は、すみません、帰ります!」って、別の日に補てんしています。

竹本:定時6時で帰る時でも、同じことが言えますよね。どんな雰囲気だったら帰りやすいんでしょうか?

田邉さん:いつも忙しい人も「今日は早く帰る」という日があると帰りやすいな。

 

佐藤さん:自分だけじゃなく、ほかの人も早く帰る日があれば。

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田邉さん:そうそう。「今日は残業しない!」「今日はライブがあるから早く帰る!」とか言ってくれると帰りやすい。「そんな理由で帰っていいんだ」って、若い人も思うだろうし、家の用事で早く帰れる人も出てくると思います。

竹本:自分だけ特別扱いになると、なんとなく気まずいですもんね。

浦田さん:仕事と家庭を両立できる人orできない人の、性格とか、仕事の進め方の違いって、あるんでしょうか?

佐藤さん:私は両立できる時もあればできない時もあるんです。体調や環境のいい状態が続くと、仕事も家庭もどちらも笑顔で過ごせて両立できてると思えるけど、どこか1つ崩れると、どっちも回らなくなっちゃう。なんでも完璧にしようと思うと両立は難しいかもしれないですね。

徳永さん:うちの会社には、オンとオフを完全に切り替えられる社員がいるんです。朝も定時に出社して、定時6時ピッタリに帰る。6時以降は電話に出ない。会社とプライベートが完全に別々なんです。これを参考にしたらいいんじゃないかな。例えば、家事でも時間を決める。ルールを無理やり決めてしまう。

髙原さん:私は、一人暮らしだから家事をしてるんです。以前は、家に帰っても仕事のことを考えてたけど、考えながら家事をすると洗剤を入れずに洗濯したり、料理を焦がしたり、ありえない失敗をして二度手間になって時間がなくなるだけ。なので、仕事は家に持ち帰らないと決めています。電車の中では考えても、電車を降りたら仕事のことは一切考えないことにしています。

みんな:へぇ〜!!!!!

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♯02「ありたい姿」は、どんなイメージ?

鈴木さん:私は独身で一人暮らしだから自由な時間があるはずなのに、仕事を優先してしまってるんです。休日の予定やデートの日をずらして、休日出勤することがあります。もっとプライベートを大事にしたいけど、どうしたらいいか分からなくて、ちょっと辛いです。

 

竹本:鈴木さんの「ありたい姿」って、どんなイメージ?

鈴木さん:「自信を持って自分のことを話せる人」です。「できない時はできない」って言える人間になりたいです。

田邉さん:仕事は楽しい? プライベートを動かすぐらい、楽しくてやりたい仕事なら、いいことだと思うけど。

鈴木さん:あぁ、いやぁ、う〜ん。楽しくはないです。

 

佐藤さん:長い社会人人生の中で、目の前の仕事に打ち込む時期は、ある程度、必要だと思います。私も、そういう時期があったから、結婚して子育てしながらでも仕事を続けられる、自信につながっている部分もあります。今、仕事に集中できる環境が整っている時に、仕事に打ち込むことは、すごくいいと思う。ただ、頻繁に辛いと思うなら改善した方がいいかな。習い事に行って気分転換するとか。

鈴木さん:このままだと結婚して子どもができても、家事の大部分は旦那さんに頼っちゃうんじゃないかな。残業するから迎えに行って、とか。

田邉さん:「お願い」って言えるのは、いいこと! 夫に言えるってことは、ちゃんと2人がチームになってるってことだから。

竹本:僕は、鈴木さんのこと、すごいなぁって思うんですけど、「ありたい姿」の中に、家庭やプライベートのことが入ってないんですよね。願望の中に家庭とか、仕事以外のことが入ってると、ちょっと違うかもしれない。仕事以外で、何か好きなことは?

鈴木さん:ないです。結婚したいのに、結婚のイメージもないです。

竹本:例えば、山登り「やだなぁ」と思ってたのに、やってみると楽しい!とか、やってみないと分からないことってあるじゃないですか。例えば、普段しないこと、「ライブ行ってみよう」とか、「映画見てみよう」とか、そんな気軽なことを1個でも、願望の中に入れてみると変わってくるかもしれない。

徳永さん:結婚前と後、また子どもが生まれてからでは、幸せの形って違うと思うんですよね。いくら考えても、その時にならないと分からないんじゃないかな。

田邉さん:5年先のことって、よく分からないって思うんです。世の中の変化も速いし。だから、まず、今を充実させて、自分を満足させてる方が理想の姿に近づけるんじゃないかな。結婚や子育てで女性は変わるし、家族の事情で予定通りにできないこともあるし、その先、何があるか分からないから、私は無理してでも、今やりたいと思うことを、すぐ行動するようになりましたね。

竹本:環境も変わるし、結婚すると「なりたい自分」といっても1人だけのことを考えていい訳じゃないし、なってみないと分からないですよね。

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♯03 「定年まで働き続けたい会社」って?

 

徳永さん:ところで、みなさんは、今の会社で定年まで働けそうですか? 結婚して子どもが生まれたら、「こんなに残業が長いのに両立なんて無理」とか、「この会社にはいられない」と思うことはありますか?

 

浦田さん:もしも自分の意志を主張できない環境だったら、子育てしながら働き続けるのは難しいかもしれないですね。例えば、有給休暇の取り方を自分で提案していくぐらい主張できたら、仕事と家庭が両立できるかも。

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佐藤さん:そうですね、ある程度主張した方がいいと思います。会社側も「言ってもいい」という雰囲気を作っておかないと辞めてしまうかもしれない。

 

徳永さん:言える環境が必要、ってことですかね。

 

田邉さん:私は出産の時、1年間、派遣社員を雇っていただいて、お休みしたんですけど、「派遣社員が社員になったら私の居場所はなくなるかも!?」って不安でした。私は「復帰します」って主張していましたね。

 

佐藤さん:難しいのは、産休・育休を取った後、すぐに復帰できない場合もあるということです。会社は「戻って来てほしい」と伝えることが必要だし、復帰の際にも2週間から1か月ぐらいかけて、ゆっくりペースで仕事に復帰できるようにフォローする姿勢も必要かなと思います。

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竹本:そこまで考えてくれたら会社に愛着が湧くでしょうね。女性管理職がいると復帰しやすいかもしれない。話を戻して、どんな会社なら定年まで働きたい?

 

浦田さん:老後を考えてくれる会社? 介護施設を用意してくれるとか(笑)

竹本:「60歳以降も働ける環境をつくる」という取り組みを進めている企業は多いけど、介護施設が「働きたい」につながるのかなぁ。

 

浦田さん:だって65歳まで働いても、急に給料が安くなりますよね。その先の人生まで考えてくれてるんだなって思いませんか。

 

徳永さん:そうなると、社員個人だけじゃなく家族も含めて、になりますよね。両親、子どもも含めてね。

佐藤さん:家族も含めて人生を考えてくれる会社。いいですね。私は、今だったら子育て。もうちょっとしたら、親の介護。そのあとは自分とか。

 

高原さん:私は、プライベートを大事にしてくれるとか、社員の幸せを考えてくれる会社だったら定年まで働きたいと思います。

 

竹本: 独身者も、結婚してる人も、子育て中も、という幅広い人が対象となる支援があると、「定年まで働きたい」につながるのかな。例えば、有給休暇の取得を30分単位にする取り組みはどうですか? 平日の午後に2時間だけ休めたら、病院や役場に行ける。管理は大変だけど、使う側から考えたら使いやすいと思うんですよね。

 

佐藤さん:1日だと休暇が取りづらいことがありますもんね。

 

鈴木さん: 私の理想の会社像は、社員が会社の制度に合わせるんじゃなくて、会社の制度が社員に合わせてくれるところ。社員の状況とか、時代の流れに対応できる会社がいいと思います。例えば、岡山は待機児童数が多いから、会社が保育園と提携してくれるとか、社内に保育園を用意してくれるとか。

 

佐藤さん:会社の中に保育園があるとベストですよね。送り迎えの時間がかからない。

 

浦田さん:小学校低学年まで受け入れるとか。

 

田邉さん:社内に保育園があれば、すぐ見に行けていいですね。私は、時々、子どもを会社に連れて行っています。みんなが交代で見てくれて、社内でも歓迎されているので。時々、短時間ならいいかな、と思います。

 

徳永さん:子どもがいたら事務所の雰囲気がなごみますよね。

 

田邉さん:ピリピリした現場の雰囲気が変わりますね。会社の人たちも「連れて来たらいいよ」って言ってくれます。

 

 

竹本:それって、働くお母さんとしては助かりますか。

 

田邉さん:助かります。保育園が臨時休園の時とか、今日、やっておかないといけない仕事があって短時間で済むなら一緒に連れていって仕事したい。他の社員にどう思われてるかな、とか遠慮があるので、嫌な思いをされている方がいたら言ってほしいと思うけど。

 

竹本:これはいいとか、ダメとか、はっきり言ってくれた方がラクですよね。

 

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仕事と家庭・プライベートの両方を充実させながら、それぞれの「ありたい姿」をかなえようと思うと、「有給休暇のあり方」や「職場の人間関係」がキーになるのかもしれませんね。みなさんは、どのように感じられたでしょうか。

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次回、「♯04 職場のコミュニケーション不足問題 /♯05 結婚したら働き方は変わる!? /♯06 定時で帰る・有給休暇を取る、なぜ、できない!? 」に続きます。