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2019.02.25(月)
リーダーシップ開発プログラム “LDP研修×地域課題解決”     
第1クール 第6回レポート(抜粋)

(トレーナー)

①株式会社えんのした/代表取締役 川路 隆志

②特定非営利活動法人岡山NPOセンター/代表理事 石原 達也 

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<第1クールNPO法人について>
【テーマ】    病気を理由に入院もしくは自宅で療養中の病弱児を支援しています。これらの子供たちは、入院のために学習や体験の機会を奪われ、「勉強や、様々な体験をしたい」「学習や体験の空白を埋めたい」と願っているにもかかわらず、支援の体制が追い付いていないのが現状です。
【支援団体】    認定特定非営利活動法人 ポケットサポート

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第6回目は、成果発表を行ないました。

発表順⇒①チーム81

    ②チームTOMMY

    ③チームBLUE

「チーム81」発表

「理想・目標」

・病気療養児が院内学級への転校、その後の復学において生じる療養児と保護者の不安を解消し、復学しやすい環境を作る。

・継続的な情報共有が出来る環境を生み出し、コミュニケーション方法の確立で不安要素を軽減することを最重要視。

「解決方法」

 アプリを使って情報を共有し、コミュニケーションをとりやすくする。

  • 予定の共有

(入退院や手術などの予定を共有することで、学校側も準備を行ったり、

手続きを進める時期が明確になるのでスムーズに進めることが出来る。)

  • 資料の共有

(学校だよりやその他資料を共有することで、保護者と学校側のつながりを保てる。)

  • コメント

(3者で療養児の状況や連絡事項などを伝えるためにコメント出来る機能をつける。

電話やメールを送らなくても、通知機能をつければすぐに送信・返信もしやすく、円滑に情報を共有することが出来る。)

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三好さんよりコメント

「復学」という言葉は、医療の現場において上がるテーマなので、そこにポイントを絞ってもらえたのが印象的だった。ターゲットを「院内の学級に通う子どもさん」をターゲットに絞られているのが良かったと思った。医療の現場の人と学校の現場の人というのは、なかなか連絡が取りにくく、コミュニケーションを取りにくいということが課題としてあげられているので、アプリを使うことで密に連絡を取り合えるようになるのかなと思った。1つポイントを置くとすると、「子どもの存在」。その子の思いがここに反映出来るようになれば、もっと良くなるのかなと思う。ありがとうございました。

 

川路先生より

Q.開発は新規で作る?または、既存のもの?

A.業者に新規のアプリ作成を委託する。

Q.アプリの立ち上げにかかる費用は、誰が負担する?

A.アプリの立ち上げに必要な費用は、みんなの税金等でまかなえないかな・・・というくらいしか考えていなかった。

 

石原さんより

Q.誰がそのアプリを作成し、誰がこのアプリを周知すると想定するか。

 A.そこまで考えられていない。

 

利根さんより  

Q.アプリを活用すること自体がこの業界では珍しいが、アプリを活用するというの  はどういう意図で導き出されたのか。

 A.実際、自分の会社で似たようなアプリを使っていて、「予定」「資料共有」「コメント」「連絡」をする時に利用しているので、このようなアプリが出来れば少しはコミュニケーションが円滑になるかなと思う。

三好さんより

・「アプリ活用」という考えはいいと思うが、医療情報に関わることの管理、責任の所在をどこに置いておくことが課題になってくるかなと思う。しかし、「アプリ」は手軽に利用出来るし、元の学校の先生と院内の学校の先生と院内の看護師とソーシャルワーカーさんで連携していけば現実味がある気がする。「アプリ」というのは、現代っぽいと思うし、病弱教育関係者としても面白いと思ってもらえると思う。

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「チームTOMMY」発表

「理想・目標」

・学習の遅れの取り戻し、学習に関する不安を軽減させ療養に集中できる環境作り。

教えたい学生×教わりたい難病患者

「解決方法」 

・「スマイル教室」設置。

「スマイル教室」とは、学生の空いている時間を利用し、難病患者が教わりたい科目を得意な人が教える。(大学生ボランティア)

・「Time Tree」を活用する

・(学生)空いている時間を設定

・(難病患者)教わりたい時間を設定

→スケジュールが合えば「スマイル教室」成立。

チャットスペースもあるため、事前に教わりたい所も情報共有出来る。

場所は、大学の土日教室 OR 無料テレビ電話(遠方の場合)

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三好さんより

ボランティアをお願いするとなると、ある程度決まってくるため、学科が同じだったり、同じコースの方が多く、スケジュールが同じになるため勉強したい子どもとはミスマッチが起こっている現状がある。 

・勉強を教えて欲しい難病の子が10名いたら、学生が何名必要?

→半分はいなくてはいけないだろうなあ。

 しかし、その人数確保は難しいだろうなと思う。

・子どもの勉強の理解度の差や状況の共有は、どうする?

→実際、そこまで深くは考えていない。

 

利根さんより

・ボランティア側がしんどい時にどういう協力者が必要?

(ボランティア側のモチベーションの維持が難しいかな)

→そこまで考えていなかった。

ボランティア側のケアまで考えられていたら、良かったかなと思う。

 

石原さんより

・このアプリでテレビ電話が出来る?

→このアプリではなく、テレビ電話はライン等で対応。

・土日の空き教室という話がありましたが、平日は難しい?

→事前に岡山大学に「難病の子どもたちに勉強を教えるために空き教室を借りることは可能か」確認したところ、「そういった取り組みは、学生ボランティアさんに伝えることも出来るし、許可が出れば利用できる。しかし、平日は難しい。なぜなら、平日は学生さんも夜間まで授業があるから空き教室の利用は難しい。」

     

川路先生より

プレゼンがわかりやすく、たくさん練習されたのだろうなと思った。

実際に、ボランティアのニーズが数値化されていて、説得力があった。

「ボランティア」の話はよくわかったが、具体的に「利用者の声」が入ればさらに良かったかなと思う。全てのニーズに応えることは出来ないが、どういった対象の方が一番困っているのかを掘り下げていくと現実味が出るように思う。しかし、それをしようと思ったら、本当に困っている人の声を聞く必要がある。

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チーム「BLUE」 発表

「理想・目標」

  病気の子どもを抱えた親へのケア

<子どもが病気になってしまったタイミングに親が抱える悩み>

・相談出来る相手がいない

・医療費は?

・支援・制度はあるの?

・自分の仕事は?

 

実際に、藤岡さんが保育園で出会った小児がんのお母さんのお話が例としてあげられる。

(Aさん家族の場合) 父、母、長男、次男

長男が保育園年長の冬に小児がんを宣告される。

状況としては、母が長男に付きっきりで、父が帰宅するまで次男は1人でお留守番。

そして、そのお母さんは誰にも相談出来ずにいた。

(原因)  ・母が目の前のことで手一杯

           ・病気の子どもを支えることでギリギリ

           ・欲しい情報が分かりにくい

 

「解決方法」

・新しいチラシを作成する

→支援制度があることを保護者にお伝えするチラシの作成

・提携病院の広報誌へ掲載する

→ポケットサポートさんの提携病院

「岡山医療センター」と「岡山済生会総合病院」の情報に掲載を依頼。

・認知度を高める

・支援企業にチラシを置いてもらう

・相談窓口と連携する

・SNS活用

・NPOなど活動団体と連携する

 

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三好さんより

すごく具体的にまとまっていて、聞き入ってしまいました。親への支援までは、いき届いてい

なかったなあと思った。まずは、知ってもらうというところから、チラシの作成までしていただき、ありがとうございました。僕から聞くのもなんですが、どうやったら提携病院様の広報誌に掲載してもらえるのでしょうか。

→おそらく提携されているので、お願いすれば掲載していただけるのではないでしょうか。

 

石原さんより

「親のケア」の具体的な内容をもう少し詳しく教えていただきたい

→親への支援や家族への支援をメインにしているNPO法人様がいるので、その団体様との間つなぎを担当していただけたらと思う。

 

川路先生より

色々調べられていて、説得力がある話し方をされている。

実際、そういった病気の子を抱えた親は誰に相談しているのか?

→実際にそういった方に聞いたところ、病気の相談は病院で出来るが、

家庭の相談等の病気以外の相談は、どこで話せばいいか迷っている人が多い。    

提携している病院に認知・理解してもらう方法がもう少し具体的だったら良かったと思う。

どのチームも期待以上のプレゼンだったとの感想あり。

利根さんより

新しい制度を作らないことが新しい。

提携病院の広報誌に掲載する際に掲載するとなると費用がかかる可能性もある。どうすれば今、存在する団体様をうまく機能出来るかということに寄り添ったテーマだと良かったかなと思う。

 

竹本より

「親のケア」の最終的なゴールイメージは?

→支えている親がしんどい事を話せる場所がある状況が理想だと考える。

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振り返り ワーク

①チームとして
②個人として

良い「振り返り」とは?

→原因を追究して、課題を解決するために次に繋げる。

【全体の振り返り】

  • 体験の協議(うまくいったこと、うまくいかなかったこと)
  • 振り返り(次に繋がるように課題を特定する)
  • 教訓(振り返りの中で自分に残ったこと、自分が学んだこと)
  • 計画(また次に向けての計画)

 

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チーム「81」発表 

  • 上手くいったこと

→役割分担が出来ていたので、短期間で効率良くまとめることが出来た。

  • 上手くいかなかったこと

→・チームとして、動き出すのが遅かった。

 ・プレゼンのやり方

  • この学びをどう活かすか

→コミュニケーションを取りながら、連絡・意見交換をしっかり行う。

  • 教訓・学び

→チームで始めに方向性を定めることの重要さ。

 チーム「TOMMY」 発表

①    上手くいったこと
→・事前に何度か集まり、課題解決に取り組んだ。
 ・皆の意見がそれぞれ発言出来た。
 ・LINEでコミュニケーションが取れた。


②    上手くいかなかったこと
→・情報収集の分担が出来なかった。
 ・プレゼンの時間調整がうまく出来なかった。
 ・個々の能力を最大限に活かせなかった。


③    この学びをどう活かすか
→・難題に対して解決する思考を活かす。
 ・周りの人とのコミュニケーションを取りながら、問題を解決する。
 ・今後、提案する時にペルソナを意識して取り組む。


④    教訓・学び
→・色々な視点から物事を考える重要さ。
 ・プレゼンする際の流れ
 

チーム「BLUE」 発表

  • 上手くいったこと

→・理想の部分は、ぶれなかった。

 ・4人とも協力的に取り組めた。

 ・それぞれの強み、弱みを補えた。

  • 上手くいかなかったこと

→・原稿作成が遅かった。

 ・発表練習が出来ていなかった。

 ・それぞれが、「これで良かったのか…」と自信がなかった。

  • この学びをどう活かすか

→・中・長期的にスケジュールを立てねばならない。

 ・みんなの弱みを理解してチームとして行動しなければならない。

  • 教訓・学び

→(教訓)計画的なスケジュールを立てて進める。

 (学び)自分自身の弱みがわかった。

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チーム賞発表

 

 

 

 

 

 

 

チーム賞:3・75点獲得(5点満点) 

 

 

 

 

チームBLUE 優勝!

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個人賞発表

 

 

 

個人賞:野田さん

    藤岡さん

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 竹本より挨拶

この研修は、多くのことを吸収し、成長される皆様と共に歩んで来ました。

研修の度に講師にもたくさんの学びを与えて下さり、ありがとうございました。

皆様の今後のご活躍をお祈りいたします。

 

 

 

石原さんより

最終的な発表を見て、すごいと思った。短期間の中、皆様が課題に真剣に取り組んで下さり、嬉しかった。知らなかったことを知っていただけたことが良かった。全国でもこのような研修は初めてなので、その研修の1期生ということを誇りに思ってほしい。また、出会える日を楽しみにしています。

 

 

利根さんより

それぞれが持って帰りたい学びはあったと思う。元々知らなかった方同士で不安も

あったと思いますが、この課題に取り組み、協力し合えた皆様は素晴らしいと思います。ありがとうございました。

 

 

三好さんより

始めは、100%受け身だったはずなのに、今日のプレゼンを見てもう受け身の立場ではなく、自分から行動して、取り組まれているなと思った。頑張ったアカツキには、お祝いをするという事が大切だと思う。ぜひ、今日は皆様頑張られたので、お祝いをして欲しい。

 

 

川路先生より

頑張らなきゃいけないこと」が見えてくる。量をこなしながら、PDCAサイクルを回していけば必ず成長される。今は、「頑張るべきところだ」とわかれば、踏ん張ってもらいたい。

 

 

 

 

 

 

 

              「ありがとうございました。」