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2018.10.12(金)
リーダーシップ開発プログラム “LDP研修×地域課題解決”     
   第2クール 第1回レポート(抜粋)

(トレーナー)

①株式会社えんのした/代表取締役 川路 隆志 ② 特定非営利活動法人岡山NPOセンター/代表理事 石原 達也

②NPO法人 岡山・ホームレス支援きずな/相談員 川元 みゆき

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<第2クールNPO法人について> 
【テーマ】「岡山の貧困の状況と、『自己責任』を問わない地域社会
      を作るには」
【支援団体】NPO法人 岡山・ホームレス支援きずな 川元トレーナー

NPO活動:

・ホームレス状態になるおそれのある人々、ホームレス状態に置かれた人々に対して、積極的な関わりを持ち、さまざまな社会資源を利用して衣食住の確保や就業の機会の確保など、社会的な自立に向けた事業を行っています。

・ホームレス状態にある人々へ応急援護、相談、自立のサポートおよび実情把握による支援事業

・ホームレス状態から自立した人々への地域定着のためのパーソナルサポート、アフターケア事業

・生活困窮者自立支援法に基づく一時生活支援事業(岡山市委託事業)、自立準備ホーム(岡山保護観察所委託事業)の運営 など

*きずなではホームレスは単に家がない人をさすのではなく、社会的にも孤立していることをさします。

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【1クール1回目】リーダー育成プログラム「LDP×地域課題解決」

川路トレーナーより「LDP研修の位置づけ」についての説明。

その後、班の中で自己紹介。

 

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SDGs(サステイナブル ディベロップメント ゴールズ)についての説明

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ホームレス支援 きずな 川元トレーナー

*NPO法人/ホームレス支援 きずなについての説明

ホームレス支援「きずな」の取り組みについて説明

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*ホームレス者の統計

*岡山のホームレス状態の人々について

(平成27年調査)

 お昼に目視調査をしているからこの結果

(実際よりも少ない)

ホームレスのような人は日中はイオンにいる事が多い、あとは天満屋、図書館。

お風呂や洗濯の支援などもあり、見た目ではわからない人が多くいる。

*きずなが出来た経緯

*きずなを構成する3本の柱

・命を守る

・相談を受ける

・生きる喜びを作る

 

*路上で生活を余儀なくされた方々

「路上で生活を余儀なくされた方々を見たことある方いますか」⇒参加者あまり反応なし

最近では規制もあり、あまり見かけることがなくなった。

*夜回りの様子紹介。

*炊き出しでは、35食用意している。(現在)

昨日は25食お渡し。

この夏は30食を超える事が多かったので35食。(普段は30食だった。)

炊き出しは完全にボランティアの方が用意。

*健康相談や法律相談にも対応。

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*「火曜の会」

初恋の話や俳句の披露など 地域の方もだれでもきてOK。

*「ビックイシュー」販売:ホームレスの人に仕事を提供し、自立を応援する。

雑誌を300円くらいで売って180円利益になる。

*岡山市から委託を受けて、自立支援事業による任意事業 一時生活支援事業

「生活困窮者自立支援施設ひびき」 運用

*保護観察所からの委託

「自律準備ホーム なごみ」 運用

「ひびき」「なごみ」では、利用者は、料金の負担なしで利用ができる。

(岡山市の支援の下)

衣食住などを提供。

その中で何が必要なのかを一緒に探していく。

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事例紹介

 

・60代納屋に住む衰弱した男性(屋根は崩壊し天井は一部落ちてきている。友人が連絡してくれた)

・20代失業し孤立した男性

・40代引きこもり男性

・車上生活の男性 計四で寝た気をするおばあちゃんもいる

*ホームレスとハウスレスの違い

河本さんは路上で生活している人=ホームレスではなく、「路上生活者」と呼んでいる。

 「ハウスレス」:物理的なものを失った状態

 「ホームレス」:人が人として生きていくうえで、かけがえのない関係性を失った状態。 究極の「貧困」。

現代の貧困の象徴的姿≒生活貧困者

*なぜホームレスになってしまうのか

 お金がない、安心して住む場所がない。頼る人がいない、人間関係が切れている。

なぜ人間関係が切れるか…障害、病気、依存症なども大きく関係している気がする。

*困窮概念の見直し必要

*事例Kくん

イオンで(この時は使えていた)ケータイを見ている中で「ひびき」を見つけて連絡してきた。高校卒業後、8つの会社を転々とする。退職の理由はいつも、職場の人間関係。話を聞いていくと個性的なところがあったので、発達障害を見れる病院へつないだ。

自閉症スペクトラム、軽度知的障害の診断がついた。結局1年近くひびきにいた。

母親にK君のことを尋ねると、幼少期には大泣きしたり、何かあると固まるなど育てにくさは感じていたが、弟も知的障害と発達障害を持っていて、比べるとK君はよくできる方と感じていた。高校も卒業できた。しかし仕事が続かず、その度に家を飛び出してしまうので、母も父もずっと困っていた。

K君は、ひびきや行政のサポートを受けながら、サテライト型のグループホームで一人暮らしをしている。

決めたことはルーティーンになる特性があり、それを活かしてA型作業所で清掃の就労をしている。今では皆勤賞。

ひびきでもフードバンクというサービスのお手伝いをしてくれている。

 

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検討課題


ホームレス状態の人たちが集う場所が、地域に開かれた拠点としてその地域の中で続いていくにはどうすればよいか。

「安楽亭」という交流スペースがある。

この場所を移転するにあたり、地域に開かれた活動拠点として続けていくにはどうすればよいか。

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QAコーナー

《1班》 

Q.ホームレスの方の年齢層

A.野宿40~60代50代最多。最年少16歳。

Q.就職支援はどのようにしているのか

A.住所や連絡先がない。まず、そこから支援している。就労先として、知っているところや学歴がなくても大丈夫だと知っているところに紹介。もし住所があれば、ハローワークを使った就労も支援。

Q.お金がないのはどのくらいのレベルなのか。お金がないや友達の関係がないなど、どう判断しているのか。

A.1円もない。借金に追われている方が多い。1,000円持ってたら「あ!ありますね!!」、500円で「ありますね!」という感じ。

Q.タバコなどどうしているのか

たばこは拾っている人がいる。それをしたら終わりと感じている人もいる。

Q.友達の関係について

A.友人宅を転々としていた結果、いられなくなった、誰もいなくなった。(生活の面倒まで見れるレベルで)頼れる友達がいなくなった。話をできる友達はいるかもしれない。でも(生活面で)頼れる人がいない状態。

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《2班》

Q.ホームレスになる原因で最も多い理由(根源となるもの)

A.人間関係、排除されやすい。「ひびき」に来る人は半数以上は発達障害、知的障害がみられる。身近にそれを理解してくれる人がいなかった。マンションなどが多くなり、変わっている人が理解されるよりは、排除される傾向が強くなったのかと思う。あとは退職もある。すぐには再就職できず、サポートしている人もなく…ということで。

Q.安楽亭はその地域で地域貢献になる事をやっているのか。

A.土曜日モーニングサービスをしている、地域の人も利用可。家はあってもお金がない人も利用できる。(家があり、生活できるお金があるような)普通な人の利用や周知はまだこれからという感じ。

Q.全国の統計、年々減っているが、それは明確な理由があるのか。

A.生活保護でカバーされているところがある。日中の目視調査なので、友人宅を転々としている人やネットカフェにいる人は統計に含まれないので、予備軍の人は減っていないのではないか。

Q.岡山駅前に生活している人は何人くらいいるのか。

A.30人くらい。

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《3班》

 

Q.行政調査があるのに、行政が動かないのはなぜか。

A.行政としては対策を打つために調査をしている。実際に現場で働く人は実感がある。現場の人と、川元さんたちが結びついた結果が「ひびき」。全く動いてくれていない訳ではない。予算も出してくれている。しかし十分ではない。これからはたらきかけていけたらと思う。

Q.お金がなく仕事がないのに仕事をしないのはなぜか。

A.住所がない。人間関係での躓き。そういう事も含めてひびきで振り返り出来たら。

Q.なぜ安楽亭(集うところ)が閉ざされていると思っているのか。

A.施設コンフリクト、ごみ処理場とか刑務者の施設と一緒で、大事なものだからないといけないが、自分の近くにはあって欲しくない。ホームレスの方も同じ。必要なのにそれが近所にある事で、自分の土地の価値が下がると思うような人にも、分け隔てなく受け入れられるようにしたい。今の場所から移る。今のタイミングで。

Q.地域に開かれた拠点とは、川元さんにとって、どのような状態か。

A.そこに野宿の人がいて一般の人が挨拶をする。挨拶レベルから、何かを一緒にするはもちろん、日常の中にそういう人がいてもおかしくないと受け入れられる状態。施設の利用者が、住民とあいさつや会話などの触れ合いがある状態。

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川路トレーナーより説明

*チームフラッグの作成
 

①チーム名

②コミュニケーションチャネル

③シンボルマークとスローガン

④役割分担

⑤キャプテン(変わるかもしれないけど)

①~⑤を模造紙にまとめる。

班から一人、模造紙を取りに来てもらう。

35分考えて作成。

川路先生「半年使うから短絡的にきめないで!」とアドバイス。

 

各チーム 発表。

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