Topics

【竹本塾No.32】人材育成という課題はなくならない?

2020.05.27

コラム

人材育成とは

人材育成とは、企業に貢献できる人材の育成を指します。そのため、生産性を向上し、利益を最大化するため、人材を企業内の適材適所に配置し、従業員に最大限の能力を発揮してもらうことが最大の目的す。人材育成は社員と企業の双方にとって有益です。まず、企業にとっては、人材育成を行うことで組織全体のパフォーマンスを上げられるという大きなメリットがあります。

社員個人としても、自己のスキルや能力が上がることで課題解決能力が向上し、仕事へのモチベーションが上がります。また同時に、企業が自分に成長機会を与えてくれているのだと感じられることで、企業への信頼感も増します。その結果として、社員の離職を防止する効果も期待出来るといわれております。

DSC_0242.JPG

人材育成の前にやるべきこと

現状の把握

まず、人材育成をする前に、「現状の把握」が重要です。人材育成の最終ゴールは自社の発展ですが、そのためには何が必要かという視点が必要です。具体的には、自社が抱えている問題を知り、その問題を解消するためにどのような人材育成が必要なのかを見つけていく必要があります。自社の問題を知るためには、社員へのヒアリングをすることから始めましょう。そして、自社が今どのような課題を抱えているのかを把握しましょう。

目標を明確にする

人材育成の前には、「目標を明確にする」ことも重要です。人材育成の目的を明確化することで、その目的を達成するために必要なことも明確になります。例えば、次世代リーダーの育成が目的の場合、次世代リーダー候補者に求められる要件の定義や候補者選抜が必要です。選抜された対象者に研修を実施する際は、次世代リーダー候補者としての意識づけと、研修の目的を伝えることで、施策の効果が一層高まります。

人材育成という課題はなくならない?

人材育成という課題が企業から消えることはありません。創業期、成長期、安定期など企業の成長ステージごとに必ず何らかの課題が出てきます。では、なぜなくならないのでしょうか。

 

それは人材育成という問題がとても複雑な問題だからです。例えば、対人関係上の問題に遭遇したとき、相手の不快な言動をやめさせたり、それから逃れたりするために、相手を分析し積極的にコミュニケーションをとったり、逆に距離を置いたりします。もちろん、そのような努力によって問題が解決することもあるでしょう。しかし、何をやっても事態が思うように好転せず、泥沼にはまってしまうこともあります。

このような状況のときは、まず、現状の問題が「煩雑」な問題なのか、それとも「複雑」な問題なのかを見極めることが重要です。煩雑な問題のことは「ジグソーパズル型の問題」と呼んでいます。これはジグソーパズルのように手間が掛かるものの、ゴールが明確であり、問題を分解し役割を分担しながら一つ一つ積み上げれば前進できるものを指します。それに対して複雑な問題を「ルービックキューブ型の問題」と呼びます。これは6面の色がそろっていることは明確なのに、それに対して取り組んだことが必ずしも前進するとは限らない問題を指します。つまり、全体の目標を目指して取り組んだことが、予想外の影響を与え、結果的に目標達成とは逆の方向へ進んでしまうことにもなることです。

人材育成も、部下に対して良かれと思った行動が思ってもいない結果につながることがよくあります。間違った行動をとらないために重要なことは、自身の経験だけではない「部下育成における理論」を十分に理解しておくことが必要です。過去の経験値だけでは、問題がさらに肥大化してしまいます。ルービックキューブはその構造を理解しない限り、6面がそろうことはまずありません。人材育成における構造理解を改めて、考えてはいかがでしょうか。

「人材育成」についてお困りの方は、わが社にご一報ください。