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【ルール事例③】1か月で平均1kg痩せたたった一つだけのルール【個人向け】
2022.01.13
もし、たった一つだけルールをつくるなら?

人間という生き物は、案外多くのことを常に覚えていられません。また脳は、まるで押入れのように知識が詰め込まれているというよりは、その都度に思いだすという事をしています。
ルールは望ましい行動に人を導くために作ります。これは特に、とっさの判断や理性的でいられない時にこそ必要とされますが、重要になるのはルールを思い出せるかにつきます。守るべきルールを肝心な時に思い出せなければ、もはやルールの存在意義はないのです。
良いルールの第一原則は、何よりも数が少ない事です。
「これさえ守れば」とルールが少ないほど、人は簡単に思い出すことが出来ます。さらに人間の心理は簡単に思い出せるものを重要なものであると認識する働きがあるため、ルールが少ないほど守ろうとする意志力は高まるのです。
なぜ「ダイエット」は挫折する?

世の中、ルールと強い意志が必要になるものと言えばなんでしょう?
色々とありますが、誰もが頷くもの、それは「ダイエット」です。
ここでダイエットを挫折した人に「なぜダイエットを途中で挫折したのか?」という調査をしたところ、大きく2つの理由にまとまったようです。
〇自分の意思が弱かった
〇細々した決まりを守るのが面倒になった
もしかすると、共感した方がいらっしゃるかもしれませんね。
実は人間の意志力には「決断疲れ」といい、考えよう・決断しようとするたびに疲れが生じて、意志力が消耗される研究があります。もし細々したルールを守るなら、その一つ一つに注意が向いて考えるため、短い間に大きく消耗してしまうという事です。その結果、意思が弱って嫌気がさし、挫折してしまうという流れです。
つまりダイエット挫折の共通の原因は「ルールが多すぎる」という事です。
たった一つだけルールをつくるなら?
ここで、記事の冒頭に戻ります。もし、たった一つだけルールをつくるならあなたはどうしますか?
ここで海外の研究の中で証明された、たった一つのルールで体重が平均約1kg減り、間食の誘惑を最も我慢できたダイエット法を紹介します。
それは、夕食は直径25cmの皿に収める。たったこれだけです。
これは海外の研究なので、もう少し小さい皿にしても良いですが、これだけを守ればいいのです。
「野菜を食べなければ」「栄養はこうしなければ」など色々と気になる事はあるかもしれませんが、究極そこにはこだわらず、徹底して量という一つだけのルールにフォーカスするのです。

なぜ、このルールで痩せられたのか?

なぜ効果があるか。このルールは「数が少ない」「具体的」「柔軟的」の3つのポイントを完璧に抑えています。徹底して一つに集中するからこそ人間の意志力は研ぎ澄まされ、長期的に結果を出すことが出来るのです。
これはダイエットだけに限りません。語学の勉強や運動、仕事などの意思を必要とする全てに当てはまります。より良い決断と行動を続けるためには、細部にこだわらず、最も重要な物事に焦点を絞ることこそが成功のカギなのです。
(主な参考文献)
「SIMPLE RULES」ドナルド・サル/キャスリーン・アイゼンハート著,2017年,三笠書房