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岡山駅前座談会 第3回 2018.4.18【後編】 「キャリアを築きたい」

2018.05.31

座談会

♯02 
「キャリアの課題はチームで解決」

 

竹本)ここからは、みなさんそれぞれが感じている仕事や人生における課題を、チームのみんなで解決していきたいと思います。今、ご自身や職場で抱える課題について「他の企業の話を聞いてみたい」「相談してみたい」ことがありますか?

 

小林さん)私の会社では、働くお母さんたちに、管理職や商品開発の分野でもっともっと活躍してほしいのですが、ご本人が希望されないケースが多々あります。そんな状況の中で、男性の発言権がどうしても強い。女性の意見を取り入れていくにはどうすればいいでしょうか。総務担当の私が、仕事としてバックアップできる方法があれば参考にしたいので、みなさんの会社で意識していることや、何か有益な情報があれば教えてください。

 

平松さん)女性が意見を出しやすくなる環境をつくるには、どうすればいいかということですよね。

 

小林さん)現状では、管理職で働く女性に対するフォロー体制が、まったく整っていないんです。本人が「時短勤務での復帰」を上司に伝えたとしても、「前例がないから困る」と言われて悩み、その段階でつまずいてしまう人もいます。時短勤務で復帰できても、女性本人が何かに困っていることを言いづらい環境があります。その結果、これまで通りの仕事量を短い時間に無理やりギュッと詰め込んで激務になるとか、お子さんを保育園に迎えに行ったあとで会社に戻って働くなど、時短勤務の条件に見合っていないこともあります。

 

渡辺さん)制度はあるけど、上司の理解がない?

 

小林さん)結局、上司に左右されるんですよね。理解のある上司の部署には、育休から復帰されている女性がいます。反対に、なかなか上司に理解してもらえず苦しんでる方もいらっしゃいます。

 

山本さん)実際、育休から復帰された方は、どれくらいうまくいってるんですか? 部署によって条件が異なるとはいえ、復帰して活躍されている様子を見たら「いいな」と思えそう。

 

小林さん)管理職の女性ご本人も育休から復帰されていて、その後に後輩も続いています。育休後の女性の復帰が成功するかどうかは、所属している部署の環境にも要因があるんじゃないかなと思ってるんです。

 

岡崎さん)育休から復帰して時短勤務をしている女性が、決められた時間内で責任ある仕事をしようとしたら、「家に持ち帰って仕事をしないと大変」という声を聞いたことがあります。もし、自分が上司になった時、リーダーとして、自分の後に続く女性のために、どういうことをしてあげたらいいんだろうって思います。何か、いい制度があるなら私も教えてほしいです。

 

小林さん)私は、職場の先輩を見て、自分が同じような仕事を続けられるかどうか考えると、あまり自信がありません。続けてる人は「すごいな」と思う反面、「もうちょっと、いい方法はないのかな」と…。困って悩んで、辞めていく人も見ているので。

 

山本さん)私は、もともと男性ばかりの職場に入社したので会社で初めての、結婚しても仕事を続けている女性社員なんです。ですが、私が結婚して時短勤務になった時に、担当している仕事量が減ることはありませんでした。最初は「やるしかない」と思って、短時間にギュッと詰め込んで頑張りました。でも、ついに「これじゃ回らん!」となって(笑)。「ムダがいっぱいあるはず」と思って、自分の所属する課のスケジュールを私が全部作るようにしました。少しずつムダを省き、スケジュールを見直していくことで、働きやすくなりましたよ。

中野さん)ほかの人にとっても効率的に働けるのは、いいですよね。

 

岡崎さん)現在も、時短勤務ですか?

 

山本さん)はい。9時〜5時の時短勤務です。なかなかぴったり定時には帰れないけど(笑)。

 

岡崎さん)時短だからって、仕事量は減らないですよね。

 

山本さん)減らないし、「減らして」とも言いにくい。減らしてもらったとしても、仕事の全体量は変わらないので、私の減った分の負担は誰に?って考えると言えないです。

 

小林さん)自分でスケジュールを組むって、すごいですね。

 

山本さん)自分の課の中だけですけど。それぐらいしか、できないんです。

 

伊藤さん)私は個人的には、女性の方にどんどん管理職になっていってほしいですし、もし自分も管理職になれるならなりたいと思っています。だけど、女性の活躍を会社のPRに使うのは、どうかと思うのですが(笑)。とはいえ、私の会社には、女性を支援するための取り組みがいろいろあります。たとえば、3か月に1回、事業部ごとに輝いている人を表彰する制度。その事業部で頑張った人や、新しいことにチャレンジした人、後輩にも上司にも言葉づかいがやさしい人など、内容は大小さまざまですが、会社として評価する制度です。これが、すごくモチベーションアップにつながります。また、普段は関わりのない他部署の方とも取り組みを共有できる機会になっています。

小林さんの会社でも、結婚・出産して子育てしながら職場復帰を果たし、しかも業務をうまく回している女性がいるならば、たとえばそういう部署や人を、ちゃんと言葉にして評価してあげるといいんじゃないかなぁと思います。そうすると、彼女の上司や同僚たち、他部署の上司も、「うちのところも表彰してもらえるように、もっと取り組んでいかなくちゃ」と考える方向に動くんじゃないでしょうか。「表彰されない部署=仕事を回せていない部署」という価値基準が確立すれば、「うちの部署には結婚して子どものいる女性がいるのに表彰されないのは、どうしてだろう!?」って上司も焦ると思うんです。そんな風に、外堀から埋めていくような戦略も必要なんじゃないか、と思いました。

 

山本さん)それ、いいですね!

 

小林さん)すごく参考になりました、ありがとうございます!

 

山本さん)最近、時短で働くことによって、「職場を変えないといけない」「後輩の女の子たちの手本になりたい」と思いながらも、日々の忙しさに追われて。「じゃあ、こうやろう」という提案や改革を実行に移せてなかったんですね、私。でも、今の伊藤さんのお話に刺激を受けました。罰するんじゃなくて、ほめたり認めたりすることによって、理想の環境が整うように仕向ける制度は、すごくいいなと思いました。「目からウロコ」(笑)です。私も、実現してみたいと思います。

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浦川さん)私は総務なので、社内の女性がイキイキと輝いて働いている状態に持っていきたいし、そのためには自分たちも輝いていたいと思っています。ただ、働くって、毎日の業務の連続だから…。でも諦めずに、自分自身が輝き、社内のみんなもイキイキと働けて、社外の女性からも「こんな会社って、いいな」と思ってもらえるような状態をつくっていきたいと思います。

 

竹本)みんなで話し合ってみたい課題、ほかにありますか?

 

那須さん)私は最近、初めて転勤したんです。異動前の部署では一番年下で、みんな先輩だったので、甘えて頼ってばかりだったんです。が、今度は社員の中で自分が一番年上に。入社4年目として、数字も出さないといけません。自分なりに頑張ってはいるけれど、なかなかうまくいかず、自分に自信もない。だから、後輩のモチベーションを上げるとか、「一緒に頑張ろう」と引っ張っていくことも苦手です。どうやって後輩たちを引っ張っていったらいいのでしょう。教えていただけますか。

 

竹本)引っ張る立場からの意見もあれば、引っ張られる立場からの意見もあると思うので、「こうしてもらったらモチベーションが上がりました」という意見でもいいですね。

 

森本さん)私は引っ張られる立場なんですけど、私の上司は「自分の背中を見せて教えていく」タイプなんです。私の見る限り、上司はたぶん仕事を部下に振るのが苦手なんだと(笑)。自分がやらないと数字も部署も動かないと思っている先輩なので、自分がどうにかしようと頑張っています。私たちはその姿を見て、「この上司が少しでもラクになってもらえるように頑張りたい」と思ってます。部下は必ず見ていますよね。だから、無理して後輩を引っ張っていくのではなく、まずは自分の仕事をしっかり頑張って背中で語る(笑)。私はその上司の姿を見て、こういう上司になりたいなと思っています。

 

岡崎さん)私は、どちらかというと引っ張っていかないといけない立場です。自分が若い頃に嫌だったことはやらない、と思っています。特に気をつけているのは、部下や後輩に相談されたらすぐに対応する、ということ。先延ばしせずに早く、悩みを解決してあげる。そうすると部下のモチベーションが上がるし、「この人に言ったら何でも解決してくれる」「頼りになる」って思ってもらいたいんですね。

そのほかには、会社には「いろいろな人が働いていて、みんな性格が違う」ということを意識すること。「こんなことが、何でできないんだろう」と思うこともあるけれど、その人は、私にはない、いい面も持っている。だから、自分にない長所はほめます。「こうしてほしいのに何でできないのかな?」と思うことは、自分でやってしまう。いいところをほめて伸ばすと、すごく伸びるということは、つくづく思います。

村上さん)私は、まだ入社2年目です。新人の1年間は、手探りで仕事をしている部分が多くて、「これで合ってるのかなあ」と、ずっと不安でいっぱいでした。だけど、ある別の部署の先輩が、私の様子を見てほめてくださってからは、自信を持って仕事できるようになりました。自分でも仕事に対する取り組み方が変わったなあと。ほめてもらうことで「救われた!」と思った経験があるので、それって、とても大事かなと思います。

 

浦川さん)結局、自分はどうしたいの?って、その人の行動の原点を追求することが大事なのかな。社内には、いろいろな人がいます。みんながイキイキと輝いてる状態にしたいけれど、ちょっと後ろ向きな人やネガティブになっちゃう人もいる。縁あって一緒に働いているのだから、「その人」を認めて、「結局、あなたはどうしていきたいの?」って、もっともっと積極的に問いかけをして、その人に自分で答えを出してもらえるようにしていきたいと思います。

 

那須さん)忙しさのあまり周りが見えなくなると、自分のことで精一杯になるから、後輩を助けてあげられるようになりたいと思いました。ちゃんと後輩のことも見てあげて、いいところをほめていきます。ありがとうございます。

 

岡崎さん)忙し過ぎて、手一杯の時って、もう何にも見えないですもんね。

 

竹本)原理原則なんですけど、人って、欲求を満たしたい生き物なんですよ。欲求が満たされないと、「なんでわかってくれないんだ!?」ってね(笑)。大事なことは、先輩として、どう相手の欲求を満たしてあげるかという点。その欲求とは何か?というと、「インセンティブ」。報酬みたいなものです。お金じゃなくても、たとえば、ほめること、頑張りを認めてあげることなど、承認欲求を満たす行為でもいいんです。社内評価や顧客評価、表彰もそうです。地位や名誉、会社の中での立ち位置・立場も含まれるかな。そういうインセンティブ欲求を、みんな満たしたいんです。反対に、その欲求を満たせないとモチベーションも高くならないし、問題行動を起こしちゃうことも。だから、その前に、先輩・上司が満たしてあげることは大事です。「●●さんは今、満足してる? 満たされてるかな?」と、自分の心に問いかけてみてください。


座談会が終わった後もしばらく、楽しいおしゃべりで盛り上がったみなさん。「キャリア」について、「仕事と生活の両立」について改めて考える貴重な時間となったようでした。

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(株)SWITCH WORKSは、この座談会を通して、岡山で働く女性に役立つ知識や出会い、気づきをプレゼントしたいと思っています。同世代の女性同士で話し合い、みんなでもっといきいきと輝ける岡山をつくっていきましょう。

 

次回「第4回 岡山駅前座談会」は、2018年6月14日(木)開催予定。テーマは「妊娠・出産・育児・職場復帰について」です。

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