お客様の事例 CASES

CLIENT 弁護士法人岡山パブリック法律事務所

【弁護士 江口 秀計 様】個人の変化が、チームと組織を変えていく――SSPが育む習慣と思考の力

岡山パブリック法律事務所様は、2004年に設立された都市型公設事務所です。「あなたに寄り添い、ともに生きる法律事務所」という理念のもと、岡山県内に5つの拠点を展開し、地域に根差した法的支援を提供されています。中でも、成年後見業務においては、弁護士・社会福祉士・事務職員が一体となり、法的な専門性と福祉的な視点を両立させた取り組みを実践。全国でもトップクラスの受任件数を誇るなど、高い実績を築いてこられました。地域住民にとって身近で信頼できる法律の相談窓口として、今後も一人ひとりの権利を支える存在を目指し、さらなる信頼構築に取り組まれています。

【今回のお客様事例について】

本インタビューでは、SSP(自律自転の習慣化)にご参加いただいた弁護士の江口 秀計様(第6クール~第8クールに参加、画像左)と、精神保健福祉士の新谷 麻未様(第8クールに参加、画像右)にお話を伺いました。

 

本ページは、弁護士の江口 秀計様の事例をご紹介いたします。精神保健福祉士の新谷 麻未様の事例は下記ボタンよりご覧いただけます。

事業内容

(取扱業務)
成年後見
遺言相続
交通事故
離婚 債務整理
労働
中小企業支援
NPO支援
生活困窮者支援 など


[ 創業 ]
2004年8月

[ 代表者 ]
上尾 洋平

公式サイトURL

https://www.okayama-public-lo.jp/

研修プログラム

精神保健福祉士 新谷 麻未 様のケースはこちら

【弁護士 江口 秀計 様】自分を変える力を、「習慣」から引き出す

01 参加の経緯

業務に追われ、挑戦したいことが後回しになる日々

Q. SSPに参加する前、どのような状況でしたか?

江口様:
日々の業務に追われ、休みもなかなかとれない状態が続いていました。「やらなければならない業務」に多くの時間を費やし、「挑戦したいこと」には、手をつけられずにいました。そればかりか、次第に健康面にも不安も感じるようになっていました。以前から「法人を立ち上げて新たな福祉的支援の方法を実現したい」という構想があり、一緒に取り組もうと声をかけてくれていた福祉職の方もいましたが、目の前の業務に追われてなかなか前に進めない状況でした。


Q. そのような中で、どのようにSSPに出会ったのでしょうか?

江口様:
当初は、所内で「誰か参加してみようか」と検討していた中で、軽い気持ちで私が参加することを決めました。正直、内容もよく分からないままでの参加でした。しかし、第1クール・第2クールと進む中で、自分が抱えている課題への取り組み方が明確になり、優先順位の付け方や働き方を少しずつ見直せるようになっていきました。

02 SSP(自律自転の習慣化)とは?

目標達成や成果向上を目指す方のための人材開発プログラム

プレゼンテーション1

特長1:行動習慣を変える「G-POPシート」 (左記図)
・「Goal(目標)」から始める行動のフレームワーク
・毎週の業務をGoalを起点に「計画 → 実行 → 振り返り
 → 次週計画」として整理し、G-POPシートに記入
・常に目標を意識することで、重要だが緊急ではない
 タスクにも後回しにせず取り組める
・成果につながる行動を習慣化し、着実な前進に繋ぐ

画像1

特長2:週1回のチーム型グループコーチング
・3~4人のメンバー+ファシリテーターで構成し、
 1クール(12回)を約3ヵ月間に渡り実施
・オンライン上で、1時間の振り返りと共有をし、
 継続と成長をサポート
・異業種(メンバー)の視点で刺激と気づきを得る


特長3:成長を後押しする前向きなフィードバックの場
・目標に向けて挑戦する姿を仲間と分かち合える
・自分の目標や将来像と向き合う時間が自然に生まれる
・継続的なモチベーション維持が可能



SSP(自律自転の習慣化)の詳細はこちら

03 参加中の取り組みと成果

習慣の力で「法人設立」を実現

Q.江口様は全3クール参加いただきましたが、具体的にどのような取り組みをされましたか?

江口様:
第1クールでは、「仕事を抱え込みすぎている」「常に仕事に追われている」といった自分の働き方の課題を整理し、G-POPシートを使って毎週計画と振り返りを行いました。目標設定と振り返りのサイクルを重ねる中で、少しずつ行動にも変化が生まれました。例えば、業務の委譲や休暇の取得といった目標を具体的にシートに記すことで、自然と周囲に共有できるようになり、協力を得ながら少しずつ実行できるようになっていきました。
この経験から、日々の行動を変えるには、「習慣」に焦点を当てることが大切だと気付きました。これは、私の働き方を大きく変えるきっかけになりました。

続くSSP参加2クール目では、「習慣化の型」そのものに注目しました。第1クールの経験から、「習慣化の型」は、様々な課題にも応用できると感じたからです。日々の学びや気づきをExcelで管理しながら、「どうすれば行動を継続できるか」「自分に合ったやり方は何か」を検証しながら、取り組みを積み重ねました。

そして、SSP参加3クール目では、以前から計画を立てていた法人設立を実行に移しました。G-POPシートを使い、目標の重要性を言語化することで、高いモチベーションを持ち続けることができました。特に、「自分のため」という視点だけでなく、「誰かのため」という視点を意識した目標設定にしたことが、取り組みを後押ししてくれたように思います。


Q. SSPに参加してから、どのような変化がありましたか?

江口様:
掲げていた目標は、いずれも当初の想定を上回る形で実現することができました。
法人設立という成果だけでなく、運動習慣の定着や余暇の充実など、日常の行動にも良い変化が生まれました。
新たに設立した一般社団法人おかやまCaReでは、成年後見や終活支援、身元保証などを一体的に扱う体制を構築し、弁護士と福祉職が連携する新しい支援モデルを展開しています。これは、岡山パブリック法律事務所の新たな可能性にもつながる取組みだと考えています。「やりたいこと」と聞くと、わがままな行動に見えるかもしれません。しかし、日々の業務をこなすだけでは現状維持にとどまってしまいます。「やってみたい」と感じることに踏み出すことで、組織としての成長や変化のきっかけをつくっていけると、今は考えています。

法人設立については、以前から声をかけてくれていた福祉職の方がいたものの、業務に追われて動けずにいました。SSPに参加し「目標として掲げた」ことで意識が変わり、3ヶ月のプログラム期間中に一気に動き出すことができました。
SSPがなければ、今も踏み出せていなかったかもしれません。


Q. SSPに参加してよかったこと、印象に残ったことは?

江口様:
チームメンバーからの前向きなフィードバックが、大きな支えとなりました。
「心理的安全性」という言葉が注目されていますが、まさにそれを体感できる場だったと思います。どんな話でも否定されず、前向きな言葉が返ってくることで、安心して取り組んでいけると感じられました。その積み重ねが、行動の大きな後押しになったと感じています。

また、この経験から、組織において心理的安全性を高めることの重要性を改めて強く認識しました。安心して意見を言い合える組織づくりが、チームの力を引き出すために不可欠だと実感しました。
また、社外に信頼できる相談相手ができたことも大きな収穫です。SSPで出会ったメンバーとは今も交流が続いており、日々の業務でも支えになっています。

江口様が実際に記入したG-POPシート

04 参加後の変化

SSPでの学びと今後に向けて

Q. SSPで得た学びは、今後どう活かせそうですか?

江口様:
現在、私がセンター長を務める「終活センター」でも、SSPで学んだことを活かしています。
今年度からは、部署長もG-POPシートを使って方針や行動計画を共有し、個人だけでなく組織でも目標設定と振り返りを行う仕組みを取り入れました。新規事業部門は、従来の業務に押されて後回しになりがちですが、この仕組みによって少しずつ行動が前に進むようになってきました。まだ目に見える成果は小さいものの、こうした積み重ねが、いずれ大きな変化につながると考えています。

また、SSPでの経験を通じて「心理的安全性」の大切さを実感し、終活センターでも重点項目としてその向上に取り組んでいます。特に新規事業部門では、心理的安全性の確保が非常に重要だと考えています。
SSPで継続して実践してきた「まずは自分から」という姿勢を意識して取り組んでおり、一緒に取り組んでくれる人が次第に増えてくれたらと願っています。

SSPで学んだ「目標達成に向けた自己変容」は法人にも通じますし、課題に取り組む際には、SSPの目標設計や習慣化の仕組みをそのまま使えます。変わらなければ実現できないことも多く、SSPの学びは変化のきっかけになるので、法人としても、SSPが変化の起点になることを期待しています。

05 このような方におすすめ

忙しい人にこそ活用してもらいたい、習慣化の力

Q.どのような方にこのプログラムをおすすめしたいですか?

江口様:
日々の業務に悩みを抱えている方や、何か変化のきっかけを探している方にとって、SSPは前向きなフィードバックをもらいながら取り組める貴重な場になります。

「今ちょっと忙しくて…」と参加をためらう気持ちも理解できますが、むしろ忙しくて新しいことに手をつけられない人ほど、SSPの価値を実感できるはずです。実際、私自身も参加を決めたときには、「やらなければならないことがたくさんある中で、SSPまで取り組めるだろうか」とも考えていました。しかし、私は、SSPを通じて日々の業務を見直す中で、時間を作り出すことが出来ました。SSPに参加しなければ今も日々の業務に追われ、法人の設立を実現することはできていなかったと思います。

「忙しいからできない」ではなく、思い切って参加をしてみることで、きっと良い結果が生まれると思います。SSPは、個人にも組織にも良い変化をもたらすきっかけになります。多くの方に、ぜひ積極的に参加していただきたいと思います。

SSPは、常に目標を意識し、言語化することで「目標実現ができる自分」へと変化できるプログラムです。
江口さんのように、自分自身の変化を通じて組織に貢献する姿は、「目標実現に向かう習慣を習得」された方の象徴です。


本インタビューでは、精神保健福祉士の新谷 麻未様にもお話を伺いました。
新谷様の事例は、下記ボタンよりご覧いただけます。

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