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内定者が入社決意を固めるために最も求めている情報とは?【新米人事の備忘録 vol.12/ 内定者フォロー②】

2025.08.07

  • 新米人事の備忘録

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内定者フォローで大切なこと②

7月〜10月に意識したい“社風の見える化”とは?

 

前回の記事では、中小企業こそ内定者フォローに気を付ける必要があることをご紹介しました。
今回は続編として、7月から10月にかけて特に意識すべきポイントを解説いたします。

 

👉 前回記事のURLはこちら:

中小企業こそ「内定者フォロー」が必須となる理由とは?【新米人事の備忘録 vol.11/内定者フォロー①】

 


 

■ 内定者が感じやすい「マリッジ・ブルー」

 

7〜10月の時期は、多くの内定者が「この会社に決めて良かったのか」と、いわゆる“マリッジ・ブルー”のような不安を抱えがちです。
このような不安に対しては、内定者が「自分の決断は間違っていない、少なくとも悪くはなかった」と納得し、腹落ちできることが重要です。そのためには、企業側から安心感を築くサポートが求められます。

 

では、どうすれば安心感を築いて、入社への決意を固めてもらえるのでしょうか。
その一番のポイントは、**『お互いに助け合う社風・雰囲気の“見える化”』**です。(図1)

弊社が過去5年間にわたり行ってきた新入社員への調査では、最も期待される職場の特徴として「お互いに助け合う職場」が毎年1位となっています。全国的な調査でも同様の傾向があり、助け合う風土を重視する内定者・新入社員が非常に多いことが分かっています。

 

(図1)

図1:SWITCH WORKS|岡山で働く新入社員の意識と実態_経年調査「職場への期待」

 

 

 

■ なぜ「助け合う風土」が重要なのか?

 

内定者や新入社員にとって、入社前後は“何も分からない状態”でゼロから一つ一つ学び、新しい環境に適応していく期間です。

このような“サナギがチョウへと羽化する”ような時期には、周囲からの支援・アドバイス・フォローが不可欠です。

そして、このような支援が得られない環境に置かれると、早期離職につながるリスクが高まることも研究から明らかになっています。


 

“社風の見える化”が大切な理由とは?

 

マイナビ「2025年卒内定者意識調査」によると、入社意欲を高めるPRとして効果が高かったものは、
1位が「福利厚生の充実」、続く2位が「社風や雰囲気の良さ」でした。(図2)

 

中でも、「福利厚生の充実」に対する納得度は各社で差が少ない一方、
「社風や雰囲気の良さ」に対しては、納得度に大きな差があることがわかっています。

 

(図2)

図2:【入社予定先企業が持っていると思うこと】入社意欲の高まる企業PR

 

 

 

■ 「社風の情報が足りない」と感じる内定者が多数

 

また、同調査では、「社風や雰囲気」に関する情報が十分でないと感じている内定者が多いことも明らかになりました。
実際、「入社予定先が自分に合っているか判断するための情報が少ない」と答えた人は、全体の過半数にのぼっています。(図3)

このことから、助け合う社風や雰囲気に関する“見える情報”が、内定者にとって最も求められていることが読み取れます。

 

(図3)

図3:入社予定先企業が自分に合っているか判断材料となる情報が少ない

 

 

 

■ SNS発信などによる社風の“見える化”を

 

「見える化」に取り組むには、まずは実際に助け合う風土があることが前提です。
その上で、最近ではInstagramなどSNSを活用し、職場の雰囲気を伝える発信を行う企業も増えています。
日常の何気ない風景や、社員同士のやりとりを切り取ることで、リアルな社風を伝える効果的な手段となります。

 


 

■ 次回の記事では——

次回は、さらに**「社風・雰囲気を誰が・どのように伝えるか」**という観点で、
より効果的な伝え方について掘り下げていきます。どうぞお楽しみに!

 

👉 前回記事のURLはこちら:

中小企業こそ「内定者フォロー」が必須となる理由とは?【新米人事の備忘録 vol.11/内定者フォロー①】

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