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新入社員の指導 ”やってはいけない4つの振る舞い”【人材育成のタネ,vol.22】

2023.08.29

  • 人材育成のタネ
  • 竹本塾・竹本図書館

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新入社員の未来を背負う「指導社員」の重要性とは?

 

新入社員の育成の要となるのが、先輩社員や上司などの「指導社員」の存在です。

毎年4月になると多くの新入社員が社会に出ます。彼らの立ち上がりに大きな役割を果たすのが、先輩社員や上司などのいわゆる指導社員の存在です。

「社会人人生は最初の上司で決まる」「入社後3年間で受けた指導が、その後の成長角度を決める」と言われるように、新入社員の成長は指導社員の関わり方に大きく左右されます。

 

そんな育成の要ともいえる指導社員は、何に気をつけて新入社員と関わっていけばよいのでしょうか。

指導社員がやってはいけないNGな振る舞いを理解すれば、そのポイントが見えてくるはず。

 

そのため、まずは指導社員がやってはいけない振る舞いから確認していきましょう。

今回は、多くの指導社員がやってしまいがちな良くない振る舞いを4つご紹介します。皆さまの会社の指導社員の方々を思い浮かべながらチェックしてみてください。

 

 

 

 

指導社員がやってはいけない4つの振る舞いとは?

 

1.仕事の目的や意義、最終目標などの全体像を伝えず、作業だけを教える

 

まずは、仕事の目的や意義などを省略して作業手順だけを教えてしまう振る舞いです。

これを繰り返すと、新入社員は言われたことをただこなす、いわゆる「指示待ち人材」になってしまいます。皆さまも部下や後輩から、「私は言われた通りにやりました」という言葉を聞いてがっかりしたことはないでしょうか。

 

新入社員が自力で仕事の目的や意義に気づくのは、非常に難易度が高いことです。

そのため、作業の詳しい指示をする前に、指導社員が意識して仕事の目的や意義、最終目標など、仕事の全体像を伝えることが重要です。

 

 

 

2.指摘はするが、改善案の提示や改善に向けたプロセスのフォローをしない

 

新入社員が失敗をしてしまったときには、「何が悪かったのか」「改善点は何か」などをフィードバックすることが大切です。

ポイントは、悪かった点だけを指摘するのではなく、次からはどうすればよいかという改善案も一緒に示してあげることです。これは全てを教え込めということではなく、新入社員の熟練度に合わせて考える切り口やヒントを与え、自分で改善案を考えるサポートをするということです。

 

放っておいて自力で改善案にたどり着ける新入社員は多くはありません。

指導社員の方から寄り添って丁寧にフォローすることで、新入社員の不安払しょくにもつながります。

 

 

 

3.できていない部分ばかりを見て、成長している部分を見ない

 

新入社員への期待が高かったり、指導社員の中での求める基準が高かったりすると、できていない部分ばかりが目にいきがちです。

一人前にはほど遠いとしても、できるようになったことはないか、少しでも進歩したことはないかをつぶさに観察し、見つけてあげることが大切です。

 

人が成長するうえでの重要な要素の1つに「継続性」があります。

継続して仕事に取り組むには、一定のモチベーションを維持する必要があります。そのため、進歩、伸長、成長を感じたらそれを認め、本人にフィードバックするようにしましょう。

 

 

 

4.自分の成功体験を押しつけてしまう

 

人によって成長していく過程は異なります。

1つ1つの作業工程をじっくり考えながら取り組むことで上達していく人もいれば、一度ざっと全ての作業工程を経験したうえで個々の作業の精度を高めていくという人もいます。

 

「自分はこうして成長したから」と思って発したアドバイスも、押しつけになってしまうと新入社員の成長を妨げてしまいます。その人なりの成長の仕方があるという前提の下で接することを心がけましょう。

 

 

 

以上が、指導社員がやってしまいがちな良くない振る舞いです。

 

こうして見てみると、指導社員は様々なことに気をつけながら指導に当たらなければならないことがわかります。

加えて、指導に関するノウハウは指導する立場になって初めて振り返ることが多いため、事前に自力で身につけている社員はほとんどいません。

 

つまり今回ご紹介したような振る舞いは、「指導社員が気をつける」というよりも「指導社員が気をつけられるように、会社側から指導社員に伝える」ことが必要なのです。

 

では、会社は指導社員にどのような支援をするべきなのでしょうか。

 

ここまで見てきたとおり、新入社員を適切に指導するためには、指導社員にも学びの機会を提供することが必須です。また、新入社員の教育・指導に関わるのは指導社員だけはありません。教育担当として指導を直接任されていなくても、先輩社員や上司には、新入社員を指導する機会は多々あります。そのため、受け入れ側の社員全員が、新入社員の指導を適切に行えることが理想です。

 

このように考えると、新入社員を早期戦力化(立ち上げを早める)ためには、全ての社員が学びの機会を得られる状態が望ましいということがわかります。新入社員の育成環境づくりの一環として、『全社員が学べる仕組み』を導入してみてはいかがでしょうか。

 

 

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