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内定者は、会社からどのようなフォローを望むのだろうか?【新米人事の備忘録vol.15 / 内定者フォロー⑤】

2025.09.26

  • 新米人事の備忘録
  • 竹本塾・竹本図書館

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内定者フォローで大切なこと⑤

入社前に必要なのは何?

内定者の声から考える企業のフォロー施策

 

前回の記事では、「中小企業の内定者は会社や仕事の何に惹かれるのか」をテーマに、

情報不足という課題と、企業が発信すべき情報について解説しました。

今回は、「内定者は会社からどのような入社前フォローを望んでいるのか」に焦点を当てます。

 

👉 前回記事のURLはこちら:

中小企業の内定者は、会社や仕事の何に惹かれるのか?【新米人事の備忘録vol.14/内定者フォロー④】

 


■ 内々定後にどんなフォローがあったのか

マイナビ「2025年卒内定者意識調査」によると、

企業規模が小さいほど 内定者同士の交流は少なく、一対一の場が中心 になる傾向が見られました(図1)。

(図1)

 

 

 

■ 実施してほしいフォローの上位は?

 

次に「実施してほしい内定者フォロー」では、最も高かったのが 内定式内定者懇親会(食事会などの対面開催) でした(図2)。
オンラインの「内定式」が低かったことからも、内定者は「どんな人たち(特に同期)と共に働くのだろうか」を知り、

早めに対面で関係を築きたい と考えていることが分かります。

 

また、3位には「社内見学・工場見学」が入り、人事担当者との面談よりも 先輩社員との面談 が選ばれる割合が高いことも特徴的です。

前回の記事で解説した通り、内定者は 働くイメージやリアルな情報 を求めていると言えます。

 

(図2)

 

 

 

■ 入社前に求められる学びの機会

 

「企業に設けてほしい入社前研修」については、 集合研修(対面・オンライン)が上位 を占めました(図3・左)。
ここでも学びそのものに加え、同期との関係づくりを期待している様子がうかがえます。

 

一方で「通信教育」は不人気です。

最初の記事でも取り上げた通り、学生生活が忙しい中、内定先からの課題だけに時間を取られることを嫌う傾向があり、

別の調査でも全体の7割以上が「学生生活の妨げにならなければ」という条件付きで研修を希望している結果と一致します(図3・右)。

 

(図3)

 

 

 

■ 連絡頻度のちょうどよさ

 

「入社予定先企業からの事務連絡以外の連絡頻度に関して望ましいと思う頻度(事務連絡を除く)」については、

近年、新卒採用の難しさから、企業が学生に早期の就活終了や内定承諾を強く迫る「オワハラ(就活終われハラスメント)」が問題視されています。
その一方で、人事担当者の多くは「頻繁に連絡すると負担をかけてしまうが、何も連絡しなければ辞退につながるかもしれない」というジレンマを抱えているのが現状です。

 

これに関する調査の結果では、半数以上が『数週間~1か月に1度』がちょうどよい と回答しています(図4)。
これは人事側にとっても過度な負担にならず、内定辞退防止の観点からも参考になる結果です。

 

(図4)

 

 

 

■ 内定者が求めるフォローの3要素

 

調査結果を整理すると、内定者が望むフォローは次の3点に集約されます。

 

 

入社準備として研修の場を設けることは、会社が期待する社会人基礎力を伝える絶好の機会です。

 


 

次回の記事では——

では、具体的に何を教えるべきなのか。

対面とオンラインで適した内容は異なります。

 

次回の記事では、「内定者には入社前に何を学ばせるべきか」について解説します。


 

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